流之助

IT/イット “それ”が見えたら、終わり。の流之助のネタバレレビュー・内容・結末

3.8

このレビューはネタバレを含みます

週末100円レンタルにて。何だかんだと観るタイミングを逸していてようやく視聴。上映時間長めなのでゆっくり観ようかなと思ったけど夢中になって最後まで画面に釘付けに。
面白かった〜!!!!

とにかくペニーワイズの独特の動き、声、表情が最高!!
ピエロとしての驚かせ方。
斜視なのはCGではなく俳優さん、ビルが自ら行っているという凄まじさも最高すぎる。彼は目を左右バラバラに動かせるんだって!!しかも表情筋すごすぎ!!!スタントほぼなし!FOOOO!!!
特典映像がついており、その熱量にも感服させられた。

歪みまくったサウンド、斜めに傾いたカメラワーク、チラ見せから一気に距離を詰めてゆくホラー演出。
時にチープに見えるゴア表現すら、滑稽と恐怖の狭間に存在するピエロの不気味さに非常にマッチしている。

そしてもちろん!ルーザーズクラブ!!
個性豊かな彼らは、我々と同様にそれぞれのトラウマ、恐怖を抱いている。そしてそれをそれぞれのやり方で乗り越え、不器用でゆっくりながらもやがてチームとしてひとつになり、恐怖を乗り越えてゆく様はジュブナイルものを見ている時特有のあたたかい感情を抱かせてくれる。
子役たちの演技には脱帽するしかない。
ビル、リッチー(美少年!)、ベン、マイク、スタン、エディ、べバリー!
彼らがペニーワイズに初めて会うのが撮影開始してから、という監督の演出も大当り!!!
ジョージーは被害者であると同時に驚かし役という難しいキャラクター。可愛いからこそ怖いという、どこかペニーワイズ自身に近いキャラクターとして後半に登場して恐怖を煽り、同時に悲しみを抱かせてくれた。

時代が80年代後半というのも最高なスパイス。だからこそ27年後に彼らが再び揃った時の作品である続編への期待が高まっていく。下手に現代に時代を移したりするなど妙なことをしなくてよかった。

赤いバルーンは“それ”の証。

見ただけで恐怖を抱かせ、姿を変容した“それ”に心と肉体を捕まえられてしまったら・・・。

滑稽さと恐怖と、少年時代のほろ苦さ。
成長の過程で感じる痛みと喜び。

🎈🤡アイルビーバック!
続編も観るぜ観るぜ〜!!!
流之助

流之助