先生

サバービコン 仮面を被った街の先生のネタバレレビュー・内容・結末

2.8

このレビューはネタバレを含みます

マット・デイモンや、ジュリアン・ムーア、子役のノア・ジュープなどの役者の演技は良かった。

白人だらけの街に黒人一家が越してきて迫害される話と、主人公一家の強盗にまつわるトラブルの話の2本が平行して描かれるが、密接に繋がっているわけでもなく、表と裏のような関係。
・息子同士は野球が好きで一緒にキャッチボールをする(服装が一緒で縞模様の半袖Tシャツにジーンズ)
・黒人差別とユダヤ人差別(主人公達はユダヤ人ではない)
・黒人の方は家政婦と間違われる、主人公一家の母親の妹は姉の「妻」」という地位を奪おうとする
・レジの店員とその客
・黒人一家は白人から迫害される、主人公一家は強盗や保険屋からゆすられ襲われる

対比的に描こうとしている跡はみられるけれど、結局中途半端。
一本筋の通ったテーマというのが見えてこず、その場しのぎのような場面の連続で、面白いがなんだかなあというのが正直な感想。

中途半端なのも含めて計算されているとしたら、一見平和な世界でも裏手では迫害で苦しんでいる人間がいるってことなのかなあと思ってみたり。
最後のキャッチボールがその象徴で祈りなのだろう。
徹底的に示唆にとんだ演出でやれば、その謎解きに面白い!と感じられたかもしれない。

好きな役者がいたら楽しめる映画。
先生

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