小品ながら、結構よかった。
チェジュ島の海辺に建つ見た目は豪華ながら中は何年も住まれていないオンボロ家屋へ外国から越してきた1人の寡黙な男。
その家には首の折れた女の幽霊が出るという噂があり、その女を見たら死んでしまう、という。
しかし、男は妻子を交通事故で亡くし、自身も自分の命を絶つためにこの家へやってきた。
それを知った地元の少女は「私を第一発見者に来てね」と前向きに自殺を手伝うようになる・・・。
ミステリーって書いてあったのですが、ヒューマンホラーというか。
なんかやるせないながらも、ちょっとよかったな、と思ったり、それでも人は生きていかなければなかない、と思ったり、いろいろ複雑になりました。
特に屋敷に現れる若い少女の幽霊(素手でそのままロウソク持ってるよ!)がなぜ屋敷にとどまっていたのか?
そして彼女と男を結ぶ接点などがよく練られてるな、と。
あの島・・・なに?!
日本でいうと神隠し、的な?それにしても期間が長い・・・。
いけないと思いつつ愛する人の思いを叶えたいと島に上陸するが、それが決定的な惨事を生んでしまうなんて・・・。
そしてそこから現在まで繋がる哀しい物語・・・。
派手なことは起きませんが、ゆっくり見るのにちょうどいいホラーでした。