「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のドクおじさんがシリアルキラー役。
まるでデヴィッド・リンチやコーエン兄弟を思わせる上質な手触りのダークスリラー。
パッケージの感じで観るのスルーしてる人多そうだが、思っているよりずっと知的で高尚な映画ですよこれ。
ラストこそ高らかにB級万歳!と謳いあげているが、それまでの展開が良い意味である種"面白すぎない"絶妙な展開で緻密に丁寧に作り上げられており、映像からもただのB級スリラーではない高級感が伝わってくる。あえて16mmフィルムで撮られたという粗めの映像も項を成してる。
「ブルーベルベット」や「ファーゴ」を思わせるショットもあり、ニヤニヤが止まらなかったです。ちゃんと作り手が映画マニアであることが伝わってくる私の大好物な作品でした。
本作は俳優の斎藤工がブログで紹介していたので観てみたがやはり流石シネフィルな彼だけあり、観る目あるな~と偉そうながら思いました。ありがとう斎藤工(笑)