このレビューはネタバレを含みます
50点
シリーズ第4作目。
といっても続編ではない。
勉学とスポーツに力を入れている｢聖和女学院｣に3人の問題児、麻生政江(お政)、阿部静子(デカパイ)、荒木真砂美(こマサ)、トップクラスの優等生小早川一絵(アメリカ留学が目的)、そしてもう1人、風花アキが転校してくる。
｢口笛のアキ｣こと風花アキは、聖和女学院始まって以来の秀才で目下留学中の姉、風花ミキとは正反対の超問題児だった。
が、アキだけがまだ姿を現さないでいた。
聖和女学院を仕切るのは｢黒薔薇会｣。
番長はトランプが得意な｢スペードのお竜｣こと紅原竜子(りゅうこ)。
ルームメイトとなった4人の転校生は黒薔薇会の｢入寮式｣の洗練を受ける(全裸チェック)。
その最中、一本のナイフが飛んでくる。そして口笛がルームに響く。
ヒーロー登場シーンみたくイカしてるじゃん。
風花アキが現れた(既にベッドで寝ていた)。
今日の所はこれで勘弁してやるよ！的に黒薔薇会は退散する。
4人はアキを番長として向かい入れるもアキには興味がないようだ。
一方、竜子は鮫島理事の愛人で料亭の女将？である姉、すみ子(風花ミキと同級生)に小遣いをせびる。
どうせ汚い金は鮫島から出てるだけ。
すみ子は竜子に真面目になって欲しいが、竜子は姉が愛人やってる事に納得できず反発している様。
ワルの転校生4人は黒薔薇会に目をつけられ、日々意地悪をされていた。
そんな中、アキはフェンシング部主将に腕を見込まれフェンシング部に入部する。
｢体育会｣の寮(コチラの方が贅沢三昧)に入寮を勧められるが、気楽な方が性に合うということで、今まで通りの寮生活で｢体育会所属｣となる。
残る3人は根性を買われ、渋々ではあるが黒薔薇会に入会。
そしてミキに憧れを持つ一絵は、人一倍勉学に励んでいた。
学院のシンボルでもある運動部｢聖和体育会｣は篠原角太郎理事長に可愛がられており、決起パーティーに参加していた。
新しく雇われた理事長の運転手、梶村政男。
彼はアキの口笛と同じメロディーを、口笛で奏でていた(姉とアキしか知らないはずの曲)。
実は黒薔薇会は｢聖和体育会｣に上納金を納めていた。
黒薔薇会番長竜子よりも権力を持つもの。
それがフェンシング部主将にして聖和体育会の会長、深沢嵐子(理事長の愛人)だった。
そして梶村はこの2人の秘め事を録音。
その裏事情を知ったアキだった。
黒薔薇会は売春で上納金を稼いでいた。
結局3人は新入りとして利用されることになる。
が、逆に殆どの売上をポッポナイナイしていた。
が、黒薔薇会にバレてしまい、体育館倉庫にて聖和体育会の｢スペシャルしごき｣をくらう。
一絵にしりをたたかれ、渋々体育館倉庫へやって来たアキ。
あまり揉め事に首を突っ込みたくないようで、こっそり様子を見ていた所に、竜子ら黒薔薇会が止めに入り、メンバーの不始末は黒薔薇会がケリをつける。勝手をするな！と釘を刺す。
初めに3人を捕まえた黒薔薇会メンバーは竜子らを裏切り聖和体育会へと流れていた。
この一件から、黒薔薇会と聖和体育会の仁義なき戦いが始まる。
怪我人が増え、大会に出られなくなることを恐れた嵐子は竜子1人をターゲットにし、集団で闇討ち。
集団リンチを受ける竜子。卑怯な真似は大嫌いアキがヘルプに入る。竜子を逃がし代わりに相手になる。
が、怪我をし逃げる。
そこで梶村に助けられ手当を受ける。部屋で口笛ハモる。
梶村はミキの恋人だった。1年音信不通のミキの事を尋ねるが口を濁す。はよ言えよ。
翌日。体育会に入っていながら竜子を助けた(裏切り)として聖和体育会に囲まれるアキ。
が、転校して日の浅いゆえに内情にうといからという理由で会長はアキを帰す。
制裁を加えるべきだとする部員。だがフェンシングの選手権出場者が減るのは問題ゆえの決断だった。
黒薔薇会の処分は学院から直々にくださせる。
しかし理事長らは嵐子の血の気の多さに頭を悩ませていた。
鮫島は理事長に在校生に手を出すのはリスキーだと話すが、理事長は処女を頂く位の役得は当然だという考えを持っていた。
とりあえず体育会を襲撃した者は退学処分。
そして助っ人に少年刑務所で反抗した不良女子を撲殺したスケバンも恐れる一色魔利を赴任させる。
体育会が処分されないことを抗議する黒薔薇会は鮫島の圧力と一色魔利のムチ攻撃威嚇に屈服。
後日。竜子はトランプ占いで｢死｣のカード(スペード4)を引くも、1人で学院に戦いに向かう。
が、犬死は止めなとアキが制止に来る。
が、竜子は引かない。
ということでタイマン仁義発動。
刃物を持ち出すまで拗れたタイマンだったが、お竜のトランプ攻撃を受けながらも右手首を切り付けたアキの勝利。
お竜の落としたナイフはスペードの4(死)を貫いていた。
それを見てハッとする竜子とニヤリとするアキ。
留学生審査一次試験にパスし、身体検査プラス、神の元での全裸写真を撮られる一絵。
留学先のセント・グレゴリー・カレッジ(SGC)はカトリック系ゆえ神聖なる処女が条件だそうな。
その様子をマジックミラーで除く理事長と鮫島は食べ頃だと笑顔。
後日。SGCのスペンサー教授歓迎パーリー。
フェンシングエキシビションマッチをする嵐子とアキ。そして合格した一絵。
一絵は元気がない様子。アキは気になる。
そこに梶村からメモを渡されるアキ。
｢スペンサーから目を離すな｣
スペンサーは一室にて6人の留学生を写真で品定め。18万ドルで商談成立。生徒は商品として売買されていた。
スペンサーは味見に一絵を指名する。
魔利はテーブルに盗聴器を見つける。
一方、建屋に侵入したアキ。
一方、盗聴していた梶村は魔利に見つかり、攻撃を受ける。
が、アキが助けに入る。逃げる魔利。
ここに来てやっと梶村の口から真相が語られる。
梶村とミキは留学渡米中に恋に落ち、シスコで再開を誓い、一旦ニューヨークとロスに別れた。
梶村が手紙を出しても返事が来ない。
梶村はSGCへ向かってみると、そこはボロボロのビルの住所。マフィアの息のかかった組織の事務所だった。
街を探し回りコールガール(娼婦)になっていたミキを発見。だがミキの体には病魔が。手遅れで死んでしまう。
その敵討ちにやって来た梶村だった。
すみ子もその犠牲者の1人だった。
すみ子は鮫島に一絵らを解放するよう説得するも無駄だった。
逃げる一絵。踊る乳。
スペンサーは一絵をレイプ。神は助けてくれなかった。
一絵は入水。翌朝、水死体として発見される。
怒りまっくんのアキ。
黒薔薇会は理事長屋敷に襲撃へ。
しかし体育会が待ち受ける。そして大乱闘。
ちょっとだけやられた嵐子は理事長屋敷へ逃げ帰る。
アキ登場！剣を使ってのタイマンバトル！
スソからチラチラ見えるお腹に目がいっちゃうんです。
嵐子の剣が折れ、アキ勝利！
と思いきや、ピストルを構える理事長、鮫島、魔利が現れた。形勢逆転！
と思いきや、梶村がライフルで理事長ピストルを打ち飛ばす。そして黒薔薇会も合流！
これから理事長らと聖和女学院の処刑に入る。
聖和女学院ではスペンサー出席の元、留学セレモニーが行われていた。
そこにショパン ピアノソナタ第2番 変ロ短調 作品35 第三楽章が流れ出す。
屋上に現れたアキと梶村。
｢これから聖和女学院の葬儀を行う！｣
黒薔薇会に紅白幕と日の丸を剥がされ、仕込まれた｢白黒幕｣と｢白黒日の丸｣が現れる。
霊柩車が到着し、棺桶が運ばれ燃やされ、中から理事長らが慌てて飛び出す。
商談中の盗聴テープを流され、理事長らは全生徒から仕置きを受ける。
アキはセーラー服を脱ぎ、屋上から燃え盛る火の中へ投げ捨てる。
パンイチで仁王立ちするアキ
～完～
というお話。
ラストはシリーズ第1作目の杉本美樹のオマージュ。
シリーズ通して基本的な筋はほぼ一緒。出演者もほぼ一緒だからちょっと分からなくなるだろうし、しっかりあらすじ書いといた。
PS
やっぱ1作目と3作目がイカしてたね。
PPS
こうなるとネタ切れか？という印象も受けちゃうかな。
