このレビューはネタバレを含みます
どっからどうみても美しい彼女のジャケ写を惹かれてロシア映画。しかも時事的に今問題真っ盛りのクリミアである。
ロシア人の夏ってフランスともアメリカとも違う、ここまで過激かよというくらいのはっちゃけた夏。もちろんサーシャのキャラだからなのかもしれないけど。父親がいなくてもその顔だけでモテてしまうサーシャがおじさんに異性を求めてしまうって、なんかあるあるだなあ。
一方の引っ込み思案なアーニャは勝手に父親を訪ねてきて、期待した父親像ではなく、母との思い出も大切ではなかったことに失望して自暴自棄になる、これもあるある。
その二人のはっちゃけ具合が他のどの国の若者とも違っていて、過激なんだけど完全に無鉄砲で、アメリカみたくエンジョイセックスという気持ちがない。やっぱりどこか自暴自棄になって燃えていく若者たちの偶像の夏、なかなか悪くなかった。
これも一夏の冒険、一夏の思い出かあ。ロシア人の夏休みが全員こうではないだろうけど、モデルケースを見たようで、感慨深い。