鰹よろし

サマー・ヴェンデッタ/ボドムの鰹よろしのレビュー・感想・評価

2.6
 何が事実で何が虚構なのかということを最終的に煙に巻いていることを重視するべきだろうか。イーダの存在しない写真に関する一連の出来事をその示唆だと汲み取る。噂が独り歩きを開始し、無いはずのものがあったことにされた様を。そしてその末に起きた惨劇。しかし彼女にとって確かにあったその惨劇が周りの人間の勝手な憶測により無かったことにされる。この顛末を見つめるべきか・・・

 人間の冷酷さが生んだ確かな事件は、またその冷酷さ故に事実が覆い隠され闇に葬られることとなった。
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