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ジェーン・ドウの解剖のniwajunのレビュー・感想・評価

ジェーン・ドウの解剖(2016年製作の映画)
3.9
評判通り面白かったです。
ホラー感も十分。ミステリー要素もあり。特に前半部分のグロと怖さと知的好奇心のくすぐり方非常に良いです。

以下独自解釈です↓
「ジェーンドウはブラック企業を撲滅する労働基準管理局員だった説❗️」
2023.7.16一部訂正


多少物語に触れます。先入観なしで観たい方は読むのをご注意下さい。






訂正:これ、キリスト教じゃないですね。ユダヤ教の話です。ユダヤ教はモーセの十戒を厳しく守っており、昔は安息日に働くと死刑でした。
そこでイエスが出てきて「戒律より信仰でしょ」と説いて大人気になった訳です。しかし古くからのユダヤ教過激派からは恨まれ、イエスを国家転覆罪としてローマに殺させた。イエスは死んで金曜日の夜にモルグへ送られるのですが、安息日だった為どこも引き取ってくれない。やがて親切なユダヤ人が墓を貸してくれるのですがイエスの死体は墓から出て歩き回った訳です。
つまり、この映画におけるジェーンドウはイエスのメタファーで、ユダヤ的視点から見ればイエスは悪魔!って事なんでしょう。。。いゃ〜恐ろしい。。

ここからは昔書いた安息日に関する考察です↓



物語の最後、ジェーンドウを運びながらハンズフリー通話で「分かった。もう2度としないよハニー。約束する。」と電話で話す男。ラジオで掛かっていたのは「ヘブライ人への手紙4章の神の言葉」それを遮るように例の曲が流れる訳です。

調べてみるとヘブライ人への手紙の項は聖書の安息に関する項目で、簡単に話すと「神は7日で世界を作ったけど、実質6日で作って7日目は創造のすべてをやめた」って事が書いてあるんです。そこから日曜日は安息日で休みって考えが生まれる訳で、休日と宗教は結びついてるんですね。


土曜日の仕事後に運び込まれた死体。翌日は安息日。
(字幕に起きてはいないですが、警官が「Sunday morningに会見」と言っている事や、主人公とガールフレンドが23時に会う約束をしている為土曜に運ばれたと推察)

主人公は、何度も「明日にしよう!」と仕事を明日にしたがるのですが結局仕事熱心でガールフレンドとの約束があっても夜遅くに入った仕事を取っちゃいます。

パパは仕事に集中して自分の太陽であるママの急変に気付けず失ってしまう。形見の猫ちゃんも仕事をしてたから異変に気付けず失う。


で、運転手のおじさんが何を約束してたかと言うとズバリ「大事な上司に頼まれたんだ!もう2度と休日に仕事を入れないよ!」って事では無いでしょうか?


うーむ。。宗教的視点で見れば彼等は神の言葉に反した行動を取り続けてますね。こりゃ悪魔が来て当然ですね。

ジェーンドウは悪魔かはたまたブラック企業を取締る労働基準局なのか。。

という事でこの映画は安息日をしっかりとって大切にすべきものを大切にしなさい❗️と言う名も無き女子ジェーンドウちゃんからのメッセージが込められたハートフルファミリー映画なのでしたー🥳
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