流之助

ゲット・アウトの流之助のネタバレレビュー・内容・結末

ゲット・アウト(2017年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

めちゃ怖映画だった( ゚艸゚;)
「アス」の方を先に見たんだけど、あれはある程度の結末を予測できてアクションシーンなど派手な演出の目立つ作品だったわけだけど、今回は全く読めず。後半から怖い怖い言いまくり。

あの黒人メイド役の怖いこと怖いこと。彼女は婆ちゃん、庭師はじいちゃん、古い友人(冒頭で弟ジェレミーに誘拐された人と思う)は隣にいたババアの旦那さんってことだよね。それで、今回は写真の腕を見込まれてしまったクリスが選ばれてしまったってことだよね?
たぶんビンゴ大会は誰がクリスの肉体を手に入れるかの競売みたいなことで、その結果あの盲目の画商が選ばれたわけで…。

紅茶カップをスプーンでちりんちりんする音怖くなるくらいエグい催眠術掛けられて、あれって解除されないまんまクリス帰っちゃったけど大丈夫なのかいな?

脳神経を相手の身体に移す的な手術?がぶっちゃけ真実味があるかというとオカルト的ではあるんだけど、あの白人集団の気持ち悪さといい、レイプ目の黒人(中身は白人の親族!)の不気味さといい、本当によくできた映画でしっかりビビらされました〜(ᯅ̈ )

彼女(を装ったビッチ)は賢かったけどその弟が脳筋すぎたのがダメなポイントよね。
ラストで到着してくれたのが白人保安官の運転するパトカーだったらクリスは生きていなかったかもしれない。その辺に、根付いてしまっている差別文化の悲しさというか、すぐさま解決することなどできない、なんともしがたいもどかしさを覚える。

すっかり間抜けポジションに見えた親友の言葉を同じ黒人の役人?たちが全く信じない描写があったが、このことでこの映画が単純な白人vs黒人の構図でなく、より複雑なものとしたことの巧みさを感じる。

深読みかもしれないけれど、もしかしたら親族の中にいた日系人の男も手術済みなのかも?(年齢的に母親の方が誘惑か何かで催眠をかけた?)とか考え出すと怖い。

「アス」の冒頭とエンディングもそうだったが、この監督の作品は冒頭とエンディングで映画のテーマをしっかり象徴していることが分かる。
美しい構図の写真と怪しげな音楽の流れるオープニングは、そうしたクリスの持つ才能こそが、彼を狩の獲物(鹿の轢死体や剥製)に追いやることになる暗喩なのかと。

目が笑ってないのにニコニコしてる人(しかも集団)ってめっちゃ怖い。
親友マジグッジョブ( ¯−¯ )b✧
流之助

流之助