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アイ, トーニャ 史上最大のスキャンダルのmfのネタバレレビュー・内容・結末

3.5

このレビューはネタバレを含みます

世代的にちょっと届いていないので実際のトーニャは分からなかったけど、映画のヒロインのキャラとしては斬新。関係者の話を基に作られた群像劇になってはいるが、それぞれの矛盾もそのまま描いている点においては見せ方も斬新。暴力的なんだけど繊細でありながら、大抵のことは「私は悪くない」で片付けちゃう大雑把で逃げちゃうあたり、人間味が出てる。


元フィギュア五輪選手トーニャハーディングとその夫ジェフギルーリーの話を基に製作された映画。矛盾だらけ。トーニャは母と6番目の夫の間に生まれた子。
母はトーニャが4歳の頃スケートリンクに連れて行く。勝手に上級生に混ぜて練習させる、トイレには連れて行かない、スケートリンクでタバコを吸う酒も飲む母はバイオレンスでやりたい放題だがトーニャは四歳で大会一位に輝く。
15歳の時にトーニャとジェフは出会う。最初は優しかった、しかしその後ジェフはトーニャを殴り続けたとトーニャは言う。しかしジェフはトーニャを殴ったことはなくむしろトーニャに殴られ銃まで撃たれたという。
1986年トーニャは大会に負け母親に罵倒されショートナイフで刺された。耐えられなくなったトーニャはジェフと同棲を始めた。その後もジェフは滑りは一番良くても、演技なのか衣装なのか芸術点が取れない。怒りに抗議をするも効果はなし寧ろ逆効果。
その後トーニャはジェフと結婚する。母親にバカと寝ても結婚はしないとか言われた。
トーニャ20歳の時、アメリカで初の女性でトリプルアクセルを決める。今まで芸術点が取れなかったトーニャだが、持ち前の運動神経で見返す。fuck you, I did.
しかしトリプルアクセルの後全ては変わったとトーニャとジェフはお互いに言う。ジェフの暴力は続き、トーニャはジェフの元から離れたが、よりを戻りしても同じことでスケートの調子も悪い。
1992年、オリンピックでトリプルアクセルを決めるもブレードが壊れていて着氷ミス、結果は4位だった。トーニャとジェフは離婚した。禁止命令が出てもジェフはトーニャの元へ行き、家のドアを蹴飛ばし挙句には銃を放つ。行き過ぎたDV男は言い逃れの達人だったため車から酒と銃が出ても警察には逮捕されなかった。
ウエイトレスとして働くトーニャの元にコーチが現れ、次のオリンピックは四年後ではなく二年後だと伝える。トーニャは氷上に戻ってきた。しかし相変わらず技術は素晴らしいがポイントが伸びない。健全なアメリカンファミリーのイメージを押し出したい協会のイメージからかけ離れていると言われた。母の元に訪れるも結局いつも通り見離される、ジェフの元に戻る。
94年全米選手権。ライバルの元に脅迫の手紙をおくる心理作戦のはずが手違いで本当に膝を負傷させる傷害を起こさせる。
トーニャは自らが起こしたことではなかったが、保護観察となりスケートが奪われてしまった。オリンピックの結果も8位だった。
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