Aya

劇場版 嘆きの王冠~ホロウ・クラウン~/ヘンリー四世 PART1のAyaのレビュー・感想・評価

3.4
シェイクスピアってものすごくめんどくさい、と思った。

トムヒもわかーい!!2012年ですよね![
「アベンジャーズ」と「オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライブ」の間!

ウィショーの「リチャードⅡ世」を打倒した「ヘンリーⅣ世」。
意外にロニー・キニアが年取ってジェレミー・アイアンズってのもアリだなあ、と思った次第でありますw

そんなヘンリーⅣ世率いるイングランドの十字軍は絶好調でスコットランドまで攻め入り、ヘンリーⅣ世になるときに仲間になってくれたおじちゃん(アラン・アームストロング)の息子、ハリー・ホッパー(なんと本物の息子のジョー・アームストロング!可愛い系!)が現王の情のない政治に対して打倒を挑み、侵攻していたスコットランド軍も味方につけてしまうほどの超優秀兵士!

ジェレミー・アイアンズは普通なら自身の軍の兵士が功績をあげてれば嬉しいし、褒めるし、褒美も位もやるのに、あまりにハリー・ホッパーが優秀すぎて自分のドラ息子であるハル王子(トムヒ)と比べてばかり。
あいつの息子のハリーは優秀なのに俺の息子のハリーは全然ダメじゃん!ジェラス!って感じをいちいちみんなに言うんですよ。
めんどくさっ!
てか他にも息子いっぱいいるんやしええやん!

そんなドラ息子、トムヒは町の末端とも思しき酒場に入り浸っては太っちょのおじちゃん(「ウィンザーの陽気な女房たち」のフォルスタッフ)や悪い仲間とつるんでは強盗にさらっと手を出し、自分より身分の低い(皇太子だから王様以外全員格下だよ!)ちょっとアホな人をからかったって遊んだり、とにかく常識がない。

しかし、彼はGtoGのスターロードのような赤い革ジャンに身を包み、心の声でこの放蕩はのちに武器になる。今の評価が低ければ低いほど王位についた時に反動でグーンと!俺が王様だ!ってみんな納得するんだ。そのために今はこうやってごろついている。ってモノローグが入るのよ!

何言ってんの?
(ウィショーに続きw)

いや、なんかそりゃお父さん厳しくて王族が窮屈だったらちょっとぐらいグレると思うんだけど、こいつ性格曲がってんだよ!

そして颯爽と登場するスター・ロード皇太子トムヒですよ!
もうシェイクスピアをやるのが楽しくて楽しくて仕方ない!って感じでニッコニコ!
横にちょんとケネス・ブラナーでも置いておきたくなる。
フォルスタッフ役、ケネス・ブラナーでもよかったんじゃない?!
シェイクスピアの話だけで朝までイケる2人じゃん!

ハリー・ホッパーの死体の大きさを「歩幅2歩分」と称しますが、いや、あんたの長い足やったらジョーみたいな小さめの人1歩やん。と思いながら。
あと、ワインをかぶったり、泥をかぶったり、ベレー帽をかぶったり、その上無理やり取られたりするので、今回のトムヒはたまに前髪があります。
レアだね!

戦いのシーンは結構すごかったです!
私、ああいう戦ってる中に入ったカメラワーク大好きなんですよね。
おんなじような格好してるのに、よく敵味方がわかるなあ。
しかもあのクッソうるさい鎧着てるのに結構みんなグサって死んでるやん。

ちなみにこの決戦を見ている時の私の感想は、これがパート1て・・・「ヘンリーⅣ世」すでにだいぶ具合悪いのにパート2って何があんねん?です!

出町座



日本語字幕:柏木しょうこ
Aya

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