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甘き人生ののんchanのレビュー・感想・評価

甘き人生(2016年製作の映画)
3.8
イタリアの名匠マルコ・ベロッキオ監督。
失礼ながらお名前も存じ上げませんでした、イタリア映画は詳しくないです💦
ただ実話好きなので、イタリアで大ベストセラーとなったジャーナリストの自伝小説の映画化ということで興味を持ちました。

舞台は1969年のトリノと1990年代のローマとで交錯します。
母の死に翻弄されて生きている男が、長い時をかけてようやく過去のトラウマから抜けて再生するところまでのドラマです。


9歳のマッシモは美しくて明るい母親が大好き。家の中でかくれんぼしたり、怖いTVを観たり、ロックンロールのリズムで踊ったり、ただただ楽しい日々を過ごしていた。
そんなある日、突然母が居なくなってしまい、父親からは"心筋梗塞"で天国へ行ったと言われる。
それがどうしても納得できず悶々としながらも30年以上も過ぎていく。
新聞記者として様々な記事が認められ成功しているが、サラエボで死と隣り合わせの人々を取材したことで、帰国してパニック発作を起こしてしまう。そこで出逢ったのが女医のエリーザだった。初めて安心感を抱く女性。
父が亡くなり実家で遺品整理をしている中で、伯母から母の死因を初めて聞く。ずっと母から愛されていたのか?(かくれんぼのシーン)の不安を解消することが出来る...


9歳と言う年齢は記憶が割とハッキリしているのかと思う。ただ大人の世界が理解出来ないまだ子供。
母子でのかくれんぼのシーンはデジャヴだった。20年ほど前の息子とのかくれんぼを鮮明に思い出した。正にあの母親と同じ心境だったから...きっと息子は不安一杯になっていたはず...


俳優の顔は馴染みがありました!
マッシモ役は『NINE』『おとなの事情』等のベテラン級ヴァレリオ・マスタンドレア。
エリーザ役はアルゼンチン出身で『ROCK YOU!』『ある過去の行方』等で活躍のベレニス・ベジョ。



※leylaちゃんのレビューから、いつもありがとう💕
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