ラブラドール

シャンハイのラブラドールのレビュー・感想・評価

シャンハイ(2010年製作の映画)
3.5
太平洋戦争開戦直前の上海を舞台としたクライム作品。
主演はジョン・キューザックですが、助演の渡辺謙が完全に主役を喰ってました 笑
ジョン・キューザックは顔が優しすぎるせいか、こういうシリアスな作品だと少しキャラが浮いてしまっているように感じるのは自分だけでしょうか。

一人の謎の女性を巡って日本の情報機関や米国の諜報員、現地のレジスタンスなどが争う姿が描かれた作品です。
日本で制作された作品ではないため、日本人が非常に暴力的な悪者として描かれている点は、日本人としては少し複雑な気持ちになりました。
南京大虐殺が行われたことを前提としたような会話などもあり。
信憑性のある情報があまりにも少ないため、実際に行われたのかどうかは自分には分かりませんが、確かな証拠もなくこうした映像作品でそれに触れる事には多少疑問を感じました。(日本人だからこそ感じてしまう疑問だとは思いますが)

ちなみに、舞台となる1941年の上海の光景はとても活気があり、アジアでありながら西洋的でもありとても魅力的な街で、本作の見どころの1つだと思います。