この映画がなぜヒットしたのか分かった。すごく良かった。劇場で観た人は正義。私は暗い部屋でひとりで鑑賞。後半はほぼ泣いてた。なんの涙か自分でも分からないけど引くほど泣いた。
フレディが死ぬことを、現代の私は知っている。
クイーンの楽曲を、MVを、ゴシップを、私は知っている。
この作品はドキュメンタリーではなく映画だし、本当のフレディや本当のクイーンではないのだが、映画だからこそできるカメラワークや演出を使って、とにかく音楽に愛された一人の男の半生を私にガツンとぶつけてくれた。
彼の光。彼の闇。
光が強ければ強いほど闇は濃くなる。孤独は彼を蝕み、皮肉にもその事で本当の自分に出会うことが出来る・・・。
人間は主観的な生き物だから、どれほど他人に理解を求めても完璧などはありえない。だからこそ孤独を恐れて「居場所」と「家族」、そして「友達」が必要なんだ。
Live Aidのシーンは特に圧巻。
有名な楽曲の誕生シーンや、彼のマイク、彼の猫たち・・・。いいよね。
LIVE行きたいなって思わせてくれてありがとうって言いたい。
そして、今直面しているコロナ禍だからこそ、「show must go on」がひどく心に響いてきた。
何だか自分の感情が沢山揺り動かされた気分。うまく言葉にして感想を書けていないと思う。上辺だけをなぞったような感じ。直感で、身体で、感じたものが涙になったのかな。
人前で観れないや。なんでこんなに泣けるの?!