けい

さよならの朝に約束の花をかざろうのけいのレビュー・感想・評価

3.7
この世界自体の景観の作画は素晴らしいものであり、キャラクターの"寄りの作画"は良くて、特に主人公のマキアの色白の豆腐みたいな愛くるしい顔は癒しでした。しかし、"引きの作画"に関してはところどころキャラクターの作画に手を抜いてる感があり、少し残念でした。

正直序盤の話の進み方と設定である程度の結末が読めてしまったので、もちろん感動はしましたが、少し感動は薄れてしまいました。

この映画の見どころはやはり親と子の関係性、そしてそれぞれの感情を上手く表現していること。
主人公のマキアはいわゆる数百年の寿命を持つイオルフという種族であり、ある出来事をきっかけに血の繋がってない赤ん坊を自分の子供として育てることを決意する。愛情を持って育てていくが、子供が成長するにつれて、血が繋がってないことを知ってしまったり、お互いの思いのすれ違いがあったりなど、アニメの世界だけど、どこか現実世界にも当てはまるような親子の形が見受けられて感情移入しやすかったし、感動した。

子供ができた時に見たらまた違う角度から見れそうです。

オリジナルアニメ映画としては間違いなく成功した作品なのではないかと思う
けい

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