広島カップ

ヴィクトリア女王 最期の秘密の広島カップのレビュー・感想・評価

3.9
19世紀の後半、イギリスに君臨した女王ヴィクトリアは当時植民地だったインドの初代皇帝で、昨年亡くなったエリザベス女王の高祖母にあたる。

81歳の彼女は女王という立場故に様々な生きにくさを感じて過ごしていた。
そんなある日、彼女の前に突然現れた一人のインド人の青年が彼女の日々を変えてしまい王室内を混乱に陥れてしまうのだった。
脚色は入っているが実話ベースらしい。人と人との結びつきの縁というのは不思議なものだと思わせるストーリー。

女王の威厳と孤独を表現したジュディ・デンチの存在感が見事だった。
本作は2017年の製作だが、当時83歳の彼女は2012年に加齢黄斑変性症によって台本が読めないことを公表している。彼女が女王の力強く堂々たる長台詞をこなしているのを見ていると役者魂というものを感じてしまう。
『ベルファスト』(2021)で元気な姿を見せていたジュディ(当時87歳)ですが、今後の彼女が非常に気になります。
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