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スリー・ビルボードのmfのネタバレレビュー・内容・結末

スリー・ビルボード(2017年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

演出も芝居もとにかく間が素晴らしく、登場人物皆が、悲しく寂しく儚い気持ちを表している。それも嫌味な感じではなく、極自然に。伏線は全く回収しないままエンディングを迎えるが、様々な事件が起こりながらも、アメリカ独特のウィットに富んだ冗談のようにそれぞれの事象が流れていく。主人公を取り巻く登場人物の描写も実に細かく描かれていて、観客の感情移入を誘う名作。


元旦那の車を売って三枚のビルボードを町外れに建てるミルドレッド。how come,chief willoughby ? , and still no arrests ? , raped while dying の三枚。
愛娘が殺害されたがまだ犯人が捕まらない状況をウィロビー署長始め警察に抗議するためミルドレッドが建てたものだった。スリービルボードの前でテレビに訴えるミルドレッド。娘の件では皆が同情してはいるが、広告には反対だと言われる。
歯医者のドリルを奪っては、歯医者の親指に穴を開けるファンキー母ちゃん。告訴されると署に呼ばれる。広告費用も支払えない。踏んだり蹴ったりのところ、ある支援者から匿名で広告費用が届く。
ガンのウィロビー署長は、闘病と後々に看病することになってしまうだろう家族を思い自ら命を絶つ。人々はウィロビー署長の死はミルドレッドの建てた広告のせいだと関連づけるが、ウィロビーの遺書がミルドレッドに届き、関係ないことと匿名の広告費支払いは自分だと告げる。
心に綻びも束ぬ間、見知らぬ男が店に現れ脅される、そしてその後、スリービルボードが何者かに燃やされる。仕返しかミルドレッドは警察署を燃やす。しかし新署長にクビにされたアホな元警察官ジェイソンがたまたまウィロビーの手紙を取りに元職場である署に来ており、燃え盛る警察署からミルドレッド関連の書類を持って出てくる。
ミルドレッドは燃やされたビルボードに予備の広告を貼り替える。
バーで女をマワしたと語る男を見つける元警官ジェイソン。たばこを吸うふりをして車のナンバープレートをチェック。その後男と殴りあうもボコられる。
一方、ミルドレッドはレストランで元旦那に遭い、広告を燃やしたのは元旦那だと知る。怒りを噛みしめる。殴らなかった。
シーンは戻り、犯人らしき男にボコられたジェイソンは自分の頬に付いた相手の血をDNA鑑定した。残念ながら、ミルドレッドの娘アンジェラの件の犯人とは一致しなかった。
しかしジェイソンはそいつの車のナンバーも住所もわかる。ミルドレッドの娘の県の犯人ではないが悪い奴であるのは確かだ。
ミルドレッドと共にその男がいるアイダホへと向かう。奴を殺すかどうかは決めてない道々決めればいい。
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