やわらか

弱虫ペダル Re:GENERATIONのやわらかのレビュー・感想・評価

弱虫ペダル Re:GENERATION(2017年製作の映画)
3.7
原作・アニメ・劇場版全く観ずに観はじめて、はじめの4,50分の感想は「何このベタベタのスポ根アニメ、ツマンネー」って言う感じ。
 
これまでの流れが分からない部分、総集編でスキップされてるであろう部分は、軽いキャラ説明シーンみたいなのが挿入されたので、だいたいイメージが掴めた。けど、先輩・後輩間のキャラの引き継ぎが何セットも行われるのでいい加減飽きてくる。「これは大人が観るモノじゃないなー」とか上メセな感想に纏まりかけた頃に本番(?)のレースが始まって熱が入って来た。なるほど、このキャラとそのキャラ絡めるのね。おお、盛り上がって来たじゃん!そっからは最後まで一通り楽しめた。
 
スポーツモノで5作も映画化されるくらい長く人気が続いてるってことで確かにユニークさはあるよね。絵的には緑山高校みたいなシーン毎にキャラがゴムのようにデフォルメされるあの感じ。自転車ロードレースは学生スポーツとしてはマイナーだけど、個別の1レースの勝ち負けが決着にならない分ストーリーが作りやすいのかなと思った。

話的に前の年に主人公の学校がインターハイ優勝とかしてて一段落付いているんだろうけど、そこから次の学年続けて盛り上げるのって結構大変だと思う。タッチなんかは最終学年まで優勝引っ張ったし。この作品観てると、主人公以外のキャラにスポット当てたり、敢えて主人公チームを(個別のレースで)負けさせて、同じ展開にならないようにしてるのかなと思った。あと、グループ(学校)と個人、レイヤーの違う勝負を混ぜて、1つのレースの中でも逆転のシナリオができるようにして、細かいドラマを作ってるんだなーと思った。
 
細かいところ言えば総集編としての割り切りが弱い気がしたりとかいろいろあるけど、結論としては素直に続き観たいと思いました。あと前作も。
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