垂直落下式サミング

凌辱された女 ~リベンジパチンカー・アナザー~の垂直落下式サミングのレビュー・感想・評価

2.0
国産のレイプリベンジのやつ。
チンピラ男の演技が大袈裟でゴミ。この手の映画でよくあるけど、レイプだからってげひげひ下品なのは無理。凌辱とは、あくまで行為そのものを楽しむのが目的であってほしい。
レイプによる嗜虐美とは二種類あって、身体を許していないのに無理やり行為を強要される肉体の敗北と、お願いだからやめてほしいと懇願して自分の立場が相手より下だと認めざるを得なくなる精神の敗北、そのふたつ。本作は、どちらも中途半端。
なんか、役者になが回しでなが台詞を言わせて、それを場繋ぎ的に編集しているようなのが多い気がする。カメラ目線でこちらに向かって話してくる取調室の男のシークエンスがその最たるもの。
彼女の言い分をぜんぶ否定してくる演技がちゃんとムカつく。お役所仕事がムカつくってよりは、相手を舐めてて軽くみてる感じがするから、演技の方針はちょっとチガウとな思ったりしましたが…。
警察の隠蔽体質と黒社会との癒着などをあつかっているが、かなり安っぽい。役者の問答だけで映画を構成できるほど、主役にも端役にも演技スキルないんだもん。
見所は、女の唾かけの飛距離がヤバイところ。一メートルほど遠くから顔面に命中。復讐はたのしい。そして、中原中也よりも一世風靡セピア。なんぼのもんじゃい!