つばさ

パンとバスと2度目のハツコイのつばさのレビュー・感想・評価

3.7
「ずっと見続けたい映画」
パン屋で働く市井ふみは、ある日中学時代の初恋相手と再会するのだが、相手はバツイチ子持ちでまだ元奥さんの事を愛していた・・・。ジャンルは、日常を切り取ったほのぼの恋愛映画になるのでしょうか?個人的には、展開が乏しい日常系映画はあまり好きではないのですが、初めてこのような作品を好きになりました。初恋相手と再会して居酒屋で、会っていなかった期間に何があったのかを話し合うシーンを観た時、この映画好きだなと思いました。このシーンは一生見てられるような「懐かしさ」がありました。私も社会人になり地元を離れ、帰省する時に地元の一部の友人と遊ぶだけなので、長らく会っていない初恋相手や当時仲が良かった友人等に会いたくなりました。

私にはジャストミートした作品ですが、好き嫌いは分かれるであろう内容・展開なので、人によっては退屈で眠気が襲う作品になると思います。中高生が好む恋愛映画ではなく、大人にこそ響く映画です。主人公を取り巻く恋愛事情に対して、明確なアンサーがない為、非常に考えさせられる作品でした。

何といっても一番印象に残っているのは、主演の深川麻衣さん。恥ずかしながら、お名前は知っていましたが顔は知らず、初めて演技も見ました。華があるような特段可愛い訳ではないのですが、ナチュラルに市井ふみを演じており、無邪気な笑顔が魅力的でした。あまり映画に出ていないようなのですが、他の作品も気になりました。
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