マリア・ブラウンの結婚のLipthinksのレビュー・感想・評価

冒頭、爆撃のさなかに結婚式を挙げるシーン、ドラマチックですごく良い。

夫と幸せな生活を送る目的のなめに、道徳的には裏切るような形で猛進していくマリアブラウン。

行動が心を変えるように、仕事などを通じて冷徹な人間になっていく流れから夫が帰ってきた途端に何処にでもいる新婚主婦のような無邪気さに戻るのが恐ろしかった。

ラストシーン、自分がすべてコントロールしているつもりだったはずがそうではなく、むしろ自分抜きで自分の処遇を決められていたことを知った絶望からああしたのだと思った。