めたわに

レプリカズのめたわにのネタバレレビュー・内容・結末

レプリカズ(2018年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

キアヌはどんな役でもこなせて似合っちゃうのだけれど、憂いがあって知的な役はビッタリ!本作はまさにそれ。家族を失う神経学者ウィリアム・フォスター役を。

SFポイントは2つ。人間のクローンの作成と、脳内データーの移し換え。クローンは倫理的な問題はともかく技術的には脳内データーの移し換えより現実的。「アイ、ロボット」のロボットも出てきます(嘘)。

さてウィリアムですが、クローン技術者の同僚エドをこれでもかとこき使います。
家族の死体の処理(理由→俺には出来ない)、3人の子供から復活させない一人を選んでくれ(理由→俺に出来るわけないだろ)、ポッドの管理、雑用、なんなら事故前のウィリアムの娘には金魚の世話を頼まれ息子には蹴られるエド。これは人権侵害がテーマの映画か?しかもエドは後に殺されるが復活させない(出来ないのかな?)終始可哀想な役回り。

クローンと脳内出血データーの移し換えに奇跡的(ご都合的)に成功し、妻と子供2人を蘇らせたウィリアム。蘇らせた妻役のアリス・イヴのちょっと感情通ってない感の演技が良い!しかし、ジョギングしたら胸が苦しそうだったり、子供らはやたらモノをこぼす。復活させたクローンには何か欠陥か?の伏線かと思ったが回収無し。

ツッコミどころは満載ですが、兵器に利用しようとしていた上司ジョーンズを殺し蘇らせ脳内データーをイジって善良にし(おそらく)、複製した「アイ、ロボット」ウィリアムが技術を引き継ぎ2人で商売。ウィリアム本人は見捨てざるを得なかった娘ゾーイも蘇らせ家族に合流!

哲学の思考実験。脳内データーを複製し何かに移し換えて意識を持たせた場合、本物と複製が対面したら、どっちが自分???問題。
シュワちゃんの「シックス・デイ」を思いだした。

午後ローなら綺麗所扱いレベル。
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