Shizka

スペースウォーカーのShizkaのネタバレレビュー・内容・結末

スペースウォーカー(2017年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

アポロ13とは趣が違って、所々チープなセットだったり、ドラマチックに盛り上がってくれなかったりはするけれど、それもロシア流、なかなか良い。

前半はなかなかハマれなくて、かったるい印象が続く。宇宙にいってようやく腰が入ってきて、帰ってきてからは目が離せない。

その当時の宇宙開発なんて事故があって当たり前、アポロ13の時代だって色々なトラブルがあるんだから、黎明期のソ連はトラブル続きではあっただろうけど、現代の、何事もなく行って帰ってくる時代からすると、なんでこう、もっとミスのないようにできないもんなの?!と叱咤したくなるくらいトラブルしかない。さすがに着陸してからは良かった良かったで終わるかと思いきや、ソ連さすがに裏切ってきて、着陸から1日9時間も発見されないという、信じられないドラマが待っている。

黎明期の宇宙開発なんてそんなものかも知らないが、アメリカ流はスマートに知恵で切り抜けるのに対して、ソ連流、根性でなんとかしてしまう。そういうところが精神論に繋がってくるのかもしれない。

やっぱり演出がチープだったり、盛り上げてくれなかったり、色々不親切なところもあるけれど、これはこれで素晴らしい宇宙映画だった。
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