是枝裕和、彼はこの映画で日本映画会を代表する世界的映画監督となった。
予告映像からすでに面白いと確信していた。でも、コメント欄には是枝は在日だとか万引き推奨映画だのようなくっっそ乏しい解釈しかできないちっぽけな人間
が多かったことが、とても残念だ。同じ日本人として恥ずかしいかぎりだ。まーいいさ。この映画を観た人ほど物事を論理的に多角的に考えられるようになっただろうから。それが政治的、社会風刺の映画のよい点だろう。
互いに血が繋がってない他人だからこそ、生み出すことができる絆というものを感じた。でも、それは固くて脆いガラスのようなものだ。しょうたが捕まったときも彼らは自分自身を守ろうとした。大切なのはじぶん。でも、ひとときの幸せはどの家族よりも大きい。あの海のシーンは本当の彼らを表しているのかもしれない。
ラストシーンは虐待の現状の象徴だ。リリーと安藤が付き合い、松岡と池松が結ばれたように歴史は繰り返されていくのだろうか？
観てない人は観るべき作品だと思う。
