このレビューはネタバレを含みます
見守るように
優しい音色の劇伴が美しく、
好印象👏。
親子の立場でも、
互いに“人”として
“個”であることを
見つめ直す。
親の立場の“人”は
老いとともに身体だけで無く、
生きる気持ちも弱くなり、
何れ来る死を前に惑う。
子は、逃したら二度と元に戻れない、
親との残された時間にどう向き合うか?
その葛藤を描き出す。
“人”の終末を、
感じるままに過ごす選択も有り得る、
意識の広やかさに
懐の深さを感じた。
“命あるもの”の一部として
組み込まれたような死の迎え方は
とても自然に
受け止められた。
静謐な気持ちで満たされた作品だった。