ガブXスカイウォーカー

不法侵入のガブXスカイウォーカーのレビュー・感想・評価

不法侵入(1992年製作の映画)
3.7
《あらすじ》
ロサンゼルス郊外の高級住宅街に住むマイケル・カー(カート・ラッセル)とカレン(マデリーン・ストウ)夫妻の家に、ある晩強盗が忍び込んだ。捜査に訪れた警官ピート・デイヴィス(レイ・リオッタ)は当初は親切な態度だったのだが、カレンに惚れてしまい、ストーカー行為を繰り返すようになる。ついにブチ切れたマイケルはピートを射殺するのであった。

まさに直球のストーリー。この手のサイコサスペンス物はストーカーをいかに描くかで出来が決まると言っても過言ではない。レイ・リオッタはカー夫妻のセックスの最中に乱入するわ、警告するパートナーを惨殺するわ、マイケルに麻薬密売の濡れ衣を着せるわとやりたい放題。イケメンなのに異常な執着心と冷酷さをよく体現しており、文句なしのストーカーぶりだ。でもマデリーン・ストウが美しいのでストーキング行為するのも無理もないかと思ったりして。一方、カート・ラッセルは『ニューヨーク1997』や『ゴーストハンターズ』などのワイルドぶりとは全く正反対のセレブ層の人のいい亭主を好演している。本作はストーリーの目新しさはないので物足りないと言う方もいるだろう。だが、王道ゆえのエンタメを楽しめ、レイ・リオッタの怪演、マデリーン・ストウの妖艶さなどを堪能できる佳作だ。