KUJIRA

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3のKUJIRAのネタバレレビュー・内容・結末

4.2

このレビューはネタバレを含みます

IMAX3D鑑賞

散々見せられたクイルが抱えられているシーンが冒頭から惜しげもなく。
ただ酔い潰れただけとは。

ロケットが意識不明な為、あの毒舌と暴れっぷりが見られない。
それがマイナスかと言うとそうでも無い。

わっはっはっ、しか印象に残らないアニマル浜口、いやドラックス。今作で初めてちゃんと描かれた印象。
彼のコメディシーンも今までで一番面白い。
子供達への優しさがアクセント。

グルートは思春期以降イマイチだったが、心身共に逞しくなった。
手が何本も出て来て、クイルと共闘するシーンがカッコいい。
そして飛んだ!

いつも尺が短いマンティスも大活躍。
メンバーとケンカしたり、巨獣を手懐けたり、キャラクター描写に厚みが増した。
無重力に対応出来ていないのが面白い。

意味不明な会話ですぐキレるネビュラが、今までで一番まとも。
メンバーに馴染んで来た感がある。
集団戦で機械の体を活かしたアクションと、自己修復機能の凄まじさを見せ付けてくれる。

ガモーラは無理矢理詰め込んだ感あり。
居なくても問題無かったかな。
ただソードアクションはかなりカッコいい。
終盤、クイルを認めた感も良い。


最早ユニバースの弊害とも言えるのが、こいつ誰だっけ?問題と、新キャラが新キャラなのか分からない問題。

喋る犬。全く記憶が無い。
金ピカの親子。新キャラ?

金ピカ息子アダム。
こいつは良い。
この役者はあまり好きではない。
個人的な意見で申し訳無いが、顔がムカつくのよ。
生意気じゃない役を初めて見た。
今回は金ピカだったからかもしれないが好印象。真顔でギャグシーンが結構ツボだった。
戸惑って二度見する仕草が職人技。
元々演技の評価は高い人だから、この路線で頑張って欲しい。

一番残念だったのは敵ボス。
後半はキレて叫んでいるだけ。
何の威厳も怖さも無い。倒しても爽快感ゼロ。

ロケットの回想シーンは、シリーズには珍しく終始真面目。
ちょっと涙が出そうな雰囲気が続く。
終盤は泣いた。


アクションは集団戦がヤバい。
ちょっとスーサイドスクワッドを連想してしまう若干のスロー演出。
メンバー各自の活躍が存分に描かれている。

ストーリーの大筋はイマイチ。
ロケットを助ける→正面から乗り込む

人物描写も如何なものか。
敵ボスがペラペラなのは、何の為に完璧な生物を作ろうとしているのか描かれて無いから。
だって本当に完璧だったら、自分より上の存在。あの性格からして人の下で満足するタイプでは無い。
神になりたいのであれば、地球を再現出来た事で充分。住民に神同然に畏怖されていただろう。

アダムもよく分からない。どうやら人為的に作られたらしい。産まれて間もないから世間知らず。そんな事が説明も無しに分かる訳無い。
母親が敵ボスのせいで死んだのに、まだ襲って来る。それなのに、助けられたからかクイルの命を救う。
心の動きが見えないのが残念。


最後、メンバー解散となるが、これも各自唐突過ぎる。
無理矢理シリーズを終わらせようとしている感。下手に続編作られない様に作戦か。

その後、皆が踊る流れで終わる。それ要らない。2時間半もあるんだから。エンドロール入った瞬間ダッシュでトイレ。腹が激痛で暫くトイレで唸っていた。
だからエンドクレジットのオマケは見れていない。エンドロール後は間に合った。

個性強過ぎの寄せ集め集団による化学反応。
その集大成と言える作品。
KUJIRA

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