Reino

バイスのReinoのネタバレレビュー・内容・結末

バイス(2018年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

対テロ戦争およびイラク戦争に関する"政治家"としてのディック・チェイニーは批判しつつ、"夫"や"父"として素晴らしい(存在になっていった)ことも同時に描かれており、映画として最後まで楽しむことができた。

史実ものは古い題材ばかり見てきたので、メインがイラク戦争の話であるこの作品は、自分にとって新鮮だった。

チェイニー陣営のあくどさを描きつつも、彼らの人生/判断への魅力もまた覚えてしまうのは、俳優陣の素晴らしさがなせる業に思えた。
クリスチャン・ベイルやサム・ロックウェルは改めて好きになったし、エイミー・アダムスはこれからちゃんと注目しよう、と思った。

ただ、終盤で副大統領でなくなってからの話は、色々と複雑なこと(心臓、リズの出馬&同性愛について、人生のフラッシュバックなど)を詰め込みすぎて、少し散漫になっていた気がする。
戦争やテロなどの犠牲者の字幕、からの「アメリカ」は(ウエスト・サイド・ストーリーを観て日が浅いこともあってか)いい締め方だな、と感じた。

※以下、映画自体の感想ではないメモ
視聴したあと、レビューなどを読んで、「マネー・ショート」の監督だったと知った(監督名を覚えていなかった)。

今見た理由は2つあって、
最近Netflixで公開された「ドント・ルック・アップ」を見る前に、もともと気になっていたこれを見ようというのが一つ。
もう一つは、「ザ・バットマン」を見たことで、ダークナイトのクリスチャン・ベイルを思い出して、彼の作品を見たくなった、というのが一つ。
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