映画愛が詰め込まれた作品で、最初は楽しめるか不安だったけど、最後まで面白かった。
後から振り返ってみると、最初の酒池肉林パーティの描写は、後の栄枯盛衰を描くためにあそこまで過剰に(そして長く)描かれてたんだろうなー。
あのテンションが続くのは不安だと思ったら、その後のサイレント映画の撮り方やエキストラとマニーの戦いなど、当時に実際ありそうな描写が続いて、一気に引き込まれた。
その後の、トーキー映画の台頭による没落までの描写が丁寧だった。
ジャックとネリーが頂点から落ちていく展開も、それぞれ評論家やパーティーで納得/受け入れざるを得ない展開が用意されることで、悲劇的な終わりを迎える用意が、観客にもできた。
最後、マニーの視点で映画の歴史を全て(サイレント映画の時代からアバターまで)振り返るシーンで、映画そのものへの愛と、その一部になることができたマニーの物語だった、という終わり方はとても好きだった(色だけが表示されるところは、何の描写か分からなかったけど)。
