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きばいやんせ!私のamuのネタバレレビュー・内容・結末

きばいやんせ!私(2019年製作の映画)
2.5

このレビューはネタバレを含みます

監督と脚本が「百円の恋」タッグということから自分の中である程度期待をしてしまったが、結果、びっくりするくらいあるあるな設定と目的、結末で、さした驚きの無い普通のお話だった。笑

何も起こらない日常長回し系作品とか好きな私だが、そっち方面でも無い。田舎の奇祭を目的としている割に薄く、エンタメ感も無い。

また諸々の設定が「ブルーアワーにぶっ飛ばす」と被っているように感じるのは、テレビ局に勤務している主人公が夏帆で、不倫をし、やさぐれた末に田舎町に行くというところまで一致していて、「あれ、この夏帆見たことあるな、」と思ってしまう。

唯一ほっと安堵したのは、「奇祭」が普通の、気をてらった内容のお祭りじゃ無かったこと。(ここは普通で良い。)

とはいえ、誰も来ないような田舎に千年続く「奇祭」を目的としていたので、気持ちの悪い祭だったら嫌だなぁとは思っていたけれど、(ミッドサマーのイカれた祭でさえ90年なのに(確か)、)普通に硬派な祭すぎて、見せ場も無理矢理感。安心はしたけど、作品として面白いかというとそういう意味では微妙すぎた。

奇祭をクライマックスに持ってくる点は「WOOD JOB」に通じるものがあり、その辺からもあるあるさを感じたのかもしれない。(「WOOD JOB」はまさに笑いあるエンタメ作品だった!)

「百円の恋」では主演の安藤サクラがありとあらゆる体当たりな役者魂を大爆発させてくれて、人間の中にある「暴」みたいなものをアウトプットしていく様は本当に衝撃的な作品だったのに、…ひよったな!と言いたくなるような優し~作品でした。

チャリンコに乗せてくれた謎の村人と、子供の頃の父親との回想シーンは割と好きでしたけど。

夏帆と太賀の無駄遣い感半端ないけど、やっぱり夏帆は可愛くて、太賀も魅力的だったのは、まぁ良かった点というべきなのかな。
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