海風

希望の灯りの海風のレビュー・感想・評価

希望の灯り(2018年製作の映画)
4.6
旧東ドイツのスーパーマーケットが舞台。
原題「In den Gangen (通路にて)」。

不自由でもある程度の平等は得られた社会主義国から、自由への憧れを求めて資本主義国へと変化していく世の中を表現している。
社会が変わるということは、人の態度や思考が変わるということなんですね。変わらなければならないんです。

なかなか何が伝えたいのか分からなくて解説を読みました。解説を読んでやっと。
「東西ドイツの統一によって、故郷・存在・尊厳・文化・愛情まで失われてしまった。だから、過去を思い出して振り返って懐かしんでもいいじゃないですか。家族やら、寂しさやら、愛おしさやら、優しさやら、そして人生やらを胸の奥に大切にしまっておこう。それが心の灯火なんです。」
そんな感じです。

映像は美しい。クリスマスの飾り付けが施されたスーパーマーケットは、とてもドイツらしく、まるでクリスマスマーケットのようでウキウキしてしまった。
監督の才能を感じました。
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