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影踏みのdaiyuukiのレビュー・感想・評価

影踏み(2019年製作の映画)
4.0
世間のルールを外れ、プロの窃盗犯として生きてきた真壁修一(山崎まさよし)。ただの「空き巣」とは違う。深夜に人のいる住宅に忍び込み、現金を持ち去る凄腕の「ノビ師」だ。証拠も残さず、取り調べにも決して口を割らない。高く強固な壁を思わせるそのしたたかさで、地元警察からは「ノビカベ」の異名で呼ばれていた。
ある夜、真壁は偶然侵入した寝室で、就寝中の夫に火を放とうとする妻の姿を目にする。そして彼女を止めた直後に、幼なじみの刑事・吉川聡介(竹原ピストル)に逮捕されてしまう。
2年後、刑期を終え出所した真壁は、彼を「修兄ィ」と慕う若者・啓二(北村匠海)と共に、気がかりだった疑問について調べ始める。なぜあの夜、自分は警察に捕捉されていたのか。そして、あのとき夫を殺そうとしていた葉子(中村ゆり)という女の行方は?恋仲の久子(尾野真千子)が懸命に止めるのを振り切り、自らの流儀で真実に迫っていく真壁。裏社会を結ぶ細い線が見えてきた矢先、新たな事件が起こって……。
横山秀夫のサスペンス小説を映画化。
予告編では、就寝中の夫を殺害しようとした葉子の周囲の男が次々に殺害された事件の謎を「ノビ師」の修一が解決するストーリーのようだったけど、どちらかと言えば久子を愛した修一と啓二の双子の兄弟の葛藤や啓二と母親の無理心中に起因する修一の苦悩が軸にした双子もののサスペンスで、性格が違っても引きつけ反発し合う双子の断ち難い関係の複雑さがユニークな双子もののサスペンス。
北村匠海と滝藤賢一の双子の演じ分けが絶妙な、双子もののサスペンス映画。
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