前作『夏を行く人々』でも大いに注目を集めたイタリアの俊英、アリーチェ・ロルヴァケル監督が描く不思議な世界観のドラマ。
ちょっと聖書に詳しい人なら、本作が「ラザロの復活」と「金持ちとラザロ」の2つを…
ラザロを見ていてしばらくは、目の前の世界を何のためらいもなく真っ直ぐに見つめるその瞳の奥には反射する光だけがある、ほとんどロボットのような存在だと思った ただ、身分は違うけれど誰よりも無邪気で孤独な…
>>続きを読むめっちゃ好き。すべてが記号になってしまったりあざとくなってしまうギリギリで、というかギリギリアウトな気もするのだが、16mmのざらついた美しい画面と素朴なファンタジーで押し切られてしまった。銀行に狼…
>>続きを読むとにかく神ショットの連続と映像の質感が最高すぎて圧巻だった。非常に寓話的な作品ではあるがラスト辛すぎて引きずってしまう。
貧しさの描き方とかには万引き家族とかパラサイトとかの流れを感じたりもした。
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ラザロの瞳や佇まいから何から何まで人間ではなく、人間の身体を借りている別の存在を感じさせる。こんな無垢の瞳が今まであっただろうかと思うぐらい神聖な存在感を出すアドリアーノ・タルディオーロ素晴らしい。…
>>続きを読む「優しさ」とは何かを常に問われている
はじめて出会った自分の行動に意見をくれる人への眼差しが忘れられない
狼の鳴き声で昔を思い出して、近代化された生活に馴染んできた元村民が昔の姿に戻るところめちゃ…
驚くべき実話を基にした映画。1980年代を舞台に、世俗的な進歩から取り残されたイタリアの村で、一人の純朴で無垢な青年ラザロを通して描く寓話的作品。
すでに廃止された荘園制度のようなものが残るイタリ…
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