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Sorry Angel(英題)
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『Sorry Angel(英題)』に投稿された感想・評価

1993年パリに住む作家のジャックと、レンヌという街に住む学生のアルチュール。映画館で出会いあっという間に恋に落ちたふたり。
少しずつ彼らの置かれた状況や交友関係がみえてきて、一筋縄ではないいかない恋の予感。
まだ同性愛にもAIDSという未知の病気にも理解が足りなかった90年代はじめ、映画『BPM』で取り上げられていたアクトアップの活動にも少しだけ触れられていました。
あの作品の背景を思うと同性愛者には厳しい時代だったと想像ができます。ただ、ジャックとアルチュールを取り巻く人たちはかなり理解があり、彼らの気持ちを尊重してくれてて、だからこそやり切れなくなるところもあったのかも…。
アルチュールの真っ直ぐで無邪気とも思える言動でジャックは嬉しい反面つらさもあったのだろうと。
母国語なら気恥ずかしくなるだろう詩のような台詞、そこにフィットした楽曲たち、美しくエモーショナルな映像、少々長く感じたのは確かですが、個人的には好きです。

クリストフ・オノレ監督の自伝的作品でもあるようですね。『今宵、212号室で』でもタッグを組んだヴァンサン・ラコストもそうですが、また違う一面をみれる作品でした。良かった!

2020年劇場鑑賞44本目
CHEBUNBUN

CHEBUNBUNの感想・評価

2.7
【薄花色の世界で囁かれる君の名前で僕を呼んで】
英題が『SORRY ANGEL』と味気ないので、どうか原題の方を覚えて欲しい。原題は『Plaire, aimer et courir vite(プレール、エメー エ クーリールヴィットゥ)』と美しい旋律を持つものとなっており、意味も「好かれ、愛し、駆け抜ける」とロマンチックですよ。

さて第72回カンヌ国際映画祭ある視点部門で俳優賞を受賞した『CHAMBRE212』のクリストフ・オノレ前作を観てみました。

本作のあらすじを観た時、「これって実質『君の名前で僕を呼んで』だよね?」と感じました。そして実際に観てみると、随所に『君の名前で僕を呼んで』の面影を感じました。無論、製作時期的にオノレ監督が『君の名前で僕を呼んで』を意識していないことは十分承知です。

マッシヴ・アタックの『ONE LOVE』のアンニュイなヴォイスが漂う空間に提示される俳優の名前。あまりのカッコいいオープニングに観るものは惹かれていく。そして薄花色にコントロールされた空間で、作家のジャックと彼の友人で新聞編集者のマシューとが知的な会話をします。ジャックはAIDSを患っており、また元恋人マルコに囚われて悶々とする気持ちをマシューにぶつけていることがわかります。そこに、新しい標的が現れるわけです。『ヒポクラテスの子供達』で意識高い系の痛い学生を好演していたヴァンサン・ラコスト演じる学生アーサーと邂逅するわけです。そしてジャックはアーサーにぽっかりと開いてしまった穴を埋めるために、アーサーは自分に見出された同性愛性への惑いに対する答えを求めてジャックと会うようになります。まさしく原題のPlaire/Aimerが利いてくる訳です。一歩距離をおいた、Plaire(気にいる、好かれる)から主観的積極的Aimer(好きになる)瞬間を描き、またそこからPlaireに戻って行ったりする過程を描いているのです。

本作の舞台となっている1990年と言えば、『BPM』でもフォーカスが当てられていたAct Up-ParisがAIDS問題を世に知らしめるため、過激なデモを行い始めていた時期。そして、AIDS=同性愛者のなる病気として蔑視の視線が社会に広がっていた時期。アーサーは、女性を抱いたり、ジャックから逃れようとすることで、本能を押し殺すことで社会の目線から逃れようとしています。そして、他とは違う愛に対して自分の落とし所を見つけることで愛の本質を見出そうとする様子は『君の名前で僕を呼んで』に通じるものがあります。

ちょっとゲイに対して高飛車あざといナルシズムが鼻についたのでそこまでノレませんでしたが、そのうち日本公開すると思うので(文化村かシネスイッチ銀座だと思う)是非!
akky

akkyの感想・評価

4.0
「ソーリー・エンジェル」やっと観られました!立川まで2時間強!いつも乗らない電車だと小旅行気分でそれも楽しかった〜。

・アルチュール、スチールよりも動いている方が可愛くてカッコいい
・ジャック、インテリだしオシャレだし恋の駆け引きもナチュラルにできちゃう、でも情に熱い所が‥だからモテるのね
・マチュー、いいやつ、ほんといいやつ

・息子ちゃんの名前がルル!(ルルは愛称で正式にはルイ)しかもリリアン編み(知ってる?)やってるんだよ〜。アンニュイ!
・始まってすぐのジャックのスタイリング!タートルにシャツにジャケットのパリの大人の男なスタイリング!素敵!!
・対してアルチュールのボタン2つ開けのシャツに革ジャンっていう若々しいスタイリングの対比が良かったよね〜。シャツに革ジャンってパリジャン!っていうイメージ。
・映画館での出会いのシーンいいな
・音楽が印象的に使われてるのいいな
・ジャックかお部屋で酔っ払ってCDをかけて踊るシーン良かった
・僕の天使、っていうシーン
・カフェや街並み、ホテルからの眺め、ジャックやアルチュールの家のインテリア、地に足のついた都会、ってパリの感じ?好き
・ずっとタバコスパスパ吸ってる、普通の食事でもワインがぶがぶ飲んじゃう→フランスっぽい!って思うんだけどそうなのかな?
・ブルターニュの土産の〝ハチミツのお酒〟美味しそう

・意外と2人が一緒の時間は多くはなかったのだなと…
・最後のジャックとマチューのシーンの後に、がーん!とした後、電話ボックスで連絡を待ってるアルチュールの可愛い表情に、涙が…

「Plaire, aimer et courir vite」
プレール、エメー エ クーリールヴィットゥ、って覚えた!
意味もわかって空で言えるフランス語のセンテンス、嬉しいな

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