ゆり

猫の恩返しのゆりのネタバレレビュー・内容・結末

猫の恩返し(2002年製作の映画)
2.3

このレビューはネタバレを含みます

ジブリだし有名作品だし、ということで見たが、正直なところ期待外れだった。
バロンはかっこいい。
でも、全体的にストーリーもキャラ設定もメッセージ性もとても薄い。
起承転結の転(バロンがハルを助けに来るあたり)に至るまでの承があっさりし過ぎていて、拍子抜け。
また、猫の特性を全然活かせていなかった。
猫の機敏な動きなどを全然活かせておらず、人間中心な考え方が凄く現れていた。
猫が人間のように進化したとして、ああなるか?みたいなのが多かった。
ハルが猫になってきたのも、なんの意味もなしていなかった。最後塔をかけ上るところも、最後四足歩行にでもなるかと思いきやただ走ってるだけ、自分を見失っていくと猫になる、の設定もそこまで猫にならず意味無し。
カメラワークやカットつなぎも雑(特にズーム等の表現はチープだった)で、ジブリの洗練されたカメラワーク等が見れず残念だった。
ハルが塔から倒れそうなところも、後ろから落ちたはずなのに塔を背にして腕掴まれてて謎だったし、最初にバロンの家に入るときのサイズ感も出るときと入る時で変わってて謎たったし。
でも、猫の世界に入り込んでいく時のあの少しずつ非現実に潜り込んでいく感じはよかった。参考になりそう。

でも…うーん、これはジブリさがまるでない…。
ゆり

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