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初夜の海の一のレビュー・感想・評価

初夜の海(1984年製作の映画)
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傑作~。ボンボンの金持ちプレイボーイ西田健を取り囲む3人の女。西田の家に勝手に上がり込んで彼女ヅラする小田かおる、西田を巡って小田さんにがんがんマウントかます新婚浮気妻・仁科まり子、西田のベッドでゴロゴロ転がりながら戸川純ちゃんの『諦念プシガンガ』を歌ったりタータンチェックのジャケット+スカートにネクタイ締めてベレー帽かぶったオリーブ少女スタイル(雑な認識)でホテル街をぶらついたりする望月真美。三者三様にステキ。あと、西田と仁科さんがヤッてる最中に一人でカップ麺作る女もいたね。クライマックスの3Pでは、『嗚呼!おんなたち 猥歌』の角ゆり子×中村れい子のレズシーン的な女と女の結合が示される。逆『天国の口、終りの楽園。』とでもいうべきか、騎乗位仰向け状態の西田がフレームアウトして小田と仁科が向かい合って喘ぎ合うツーショットになると、そこで男の人格は剥奪され単なる性器と化す。とか考えていると直後、西田健が風呂場でひとり「我一介のペニスなり~ライラライラライ」と自嘲気味に笑いながら『諦念プシガンガ』を歌うのだった。エンディングでハーレム状態のウハウハな西田が洗い場で足を滑らせるのはコメディ調だが、なぜだか死のイメージがつきまとう。
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