HidekiIshimoto

斬、のHidekiIshimotoのレビュー・感想・評価

斬、(2018年製作の映画)
4.0
塚本映画最初から観直してみればどれもこれもがさらに良かったんだけど、これもかなり良かった。どれもこれも塚本晋也でしかない映画しかないウィークだった。こんなテーマで掘り下げた時代劇もやっぱり観たことない。抜き身の刀が最も怖く見える時代劇。昨今のチャラいアイドル時代劇を焼き尽くす最も陰惨な時代劇。池松君激演。やっぱり若手がチャラく腐るのはプロダクションの大人が腐ったせいか。最後の決闘はあの三船と仲代の決闘にちょっと近づいてはいないか?塚本晋也自身の剣豪ぶりにも、また剣術や何やらについて相当勉強したんだろうなぁと感じる。wikiみればデザイナーの親のもと下北沢生まれの原宿育ちの塚本晋也。つまり電通系成り上がり地方人とは別系の生粋文化エリート。なのに素顔は今も宮崎県在住みたいなおっとり風貌。いつもほんとに好きなこと大事なことだけを、儲けも名声も二の次でやってきた人の風貌ってことか。なのに死とバイオレンスをテーマにここまで撮り続ける動機って何なんだろう?ほんと謎な人。誕生日も1月1日。