Seiko

クロッシングザブリッジ 〜サウンドオブイスタンブール〜のSeikoのレビュー・感想・評価

4.4


東と西
アジアとヨーロッパ二つの大陸に架かる橋がイスタンブルにはある。

アナトリアの文化や音楽に誇りを持ち、なおかつ欧米の音楽と融合したような自由でダイナミックな音を紡ぐ一方、自国の特定の民族の言葉による音楽は許されない。


街の音楽はすなわち彼らの叫びだった。ストリートミュージシャンとは街を語っているよう、意識的に耳を傾けていこうと思った。

最初なんかYouTubeでどこの誰が編集して字幕つけたのか分からないようなの観てこの映画本来90分くらいのはずなのにそれ60分で違和感なく終わっていったからどうなってんだーと思って他で観て確認したらクルド人のシーンがごっそりカットされていた。危ない危ない肝のシーンを見落として多文化共生のエキゾチックで豊かな街という綺麗ストーリーとして観終わってしまうところだった。
まあ恣意的


日本はアジアの一番東側みたいなところに位置していて個人的にヨーロッパは遠い世界線、という感じだけどはたまたトルコはその同じアジアの一番西側まさにヨーロッパと接している国だからこそその立地が故に(イスラム世界とキリスト教世界との区別という点でも、)我々が持つヨーロッパ観よりももっとリアルで生臭い形で、今日まで色々な葛藤や駆け引きみたいなものがあり続けてきたのではというのは感じる。

音楽という形で昇華されているさまはエネルギッシュで、美しい
Seiko

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