ぱたぱた

メランコリックのぱたぱたのネタバレレビュー・内容・結末

メランコリック(2018年製作の映画)
-

このレビューはネタバレを含みます

自主制作ということで、話題作な部分もあるみたいだけど、超自主制作だ!って感じはせず、かっこいいな〜って感じでみた。

モテない主人公が女の子と始めてきゃっきゃうふふをしてる間にバリバリの殺人が入ってくるのは、『ヒメアノ〜ル』とちょっと思い出したけど、人間の悪意そんなに存在してないので、心地よく笑って楽しめた。(ヒメアノ〜ルの前半戦のめちゃめちゃ笑える感じにもちょっとにてる)

逆に、なんで東大出ていい会社入って、幸せにならなくちゃいけないの?、の後にでも幸せにはなりたいんだよねぇ〜、って言葉が好きすぎて、(映画全体が好きなの、このシーンが好きなのと同じなのではないか)
だってそうじゃなかったら、殺しの掃除のお金が入ったときに、彼女をいいディナーに誘えるぞ!って顔でにやついたりしないし(あの、なんかあったでしょ!のシーンよすぎた)、
夜の仕事は松本くんがリーダーというところであんなに不服そうな顔はしないし、
彼女と別れるときにあんな顔はしないし、
彼女とかできたことないんだ、童貞なんだ、ってちょっと自慢げにもならない。
幸せにはなりたいんだよね〜。わかる〜ってなっちゃった。

シュールさに弱いので、隣の笑いのツボが同じ女の人と同じタイミングでクスクスした。シリアスなシーンと気が抜けた日常が噛み合うと耐えられない。
お父さんとお母さんだけ、キャラの立体感がちょっと薄いなって思ってたんだけど、最後の最後に、松本が運び込まれるシーンで、その立体感のなさで逆に笑ってしまった。リアリティのある父と母なら、あそこで松本を受け入れてはくれない…。染みるからね、とマキロン的なものをぶちかけるお母さん…。

女の子もめちゃめちゃに可愛くて、こういう可愛さ、わかる〜おちちゃうよね〜!!きゃ〜ってなりながら、笑った。

田中の死体をちゃんと処理しないと、絶対捕まるやろがい!ニュースになっとるやん!とは思ったけど、野暮だよね〜、全然関係ないよ〜の気持ち。めちゃ面白かった。
ぱたぱた

ぱたぱた