2015年。東日本大震災から4年経過した後も、福島県双葉町の人々は散り散りに避難先での生活を送り、先祖代々守り続けていた伝統「盆唄」消滅の危機にひそかに胸を痛めていた。そんな中、100年以上前に福島からハワイに移住した人々が伝えた盆踊りがフクシマオンドとなって、今も日系人に愛され熱狂的に踊られていることを知る。双葉の人々は盆唄を披露すべく、ハワイ・マウイ島へと向かう。自分たちの伝統を絶やすことなく後世に伝えられるのではという、新たな希望と共に奮闘が始まった。やがて故郷と共にあった盆唄が、故郷を離れて生きる人々のルーツを明らかにしていく。 盆踊りとは、移民とは。そして唄とは何かを探し求める200年におよぶ物語―。
『春を告げる町』が描くのは、華やかでシンボリックなセレモニーの後景で、こつこつと日々の暮らしを築いていく人びとの営み。この土地で新たに生まれ、すくすくと育っていく子どもたちの物語。被災体験…
>>続きを読む宮古島に伝わる「古謡」と「神歌」。これらの歌は厳しい暮らしや神への信仰などから生まれ、ひっそりと歌い継がれてきた。特に「神歌」は“御嶽”と呼ばれる神事で歌われ、古来から口伝されてきた。本作…
>>続きを読む戦後75年目の残留。生き別れた者が伝える、日本という国の今。「私を日本人と認めてほしい!」-フィリピン残留日本人 。「私は日本人。でも言葉がわからないの!」-中国残留孤児。太平洋戦争以前、…
>>続きを読むドビュッシーやファリャ、ロルカなど数多くの芸術家を魅了し、マリオ・マジャ、エンリケ・モレンテ、エバ・ジェルバブエナなど世界的なフラメンコ・アーティストを生んだ聖地サクロモンテ。失われた黄金…
>>続きを読む以前は原発によって潤い栄えたとされる福島県双葉町。東日本大震災により、突然故郷を失ってしまった住民1423人は、約250キロ離れた埼玉県の旧騎西高校で避難生活を送ることに。故郷を失った住民…
>>続きを読む日本海の沖合にぽっかりと浮かぶ山形県唯一の有人離島——飛島(とびしま)。酒田港から定期船で75分、島の面積は2.75km2。本土を望めば雄大な鳥海山、豊かな自然をたたえた島は、その全域が国…
>>続きを読む沖縄石垣島の台湾移民の歴史は、1930年代、日本統治時代の台湾から約60世帯の農家が移り住んだことに始まる。その中に、玉木家の人々もいた。2015年春、88歳になる玉代おばあは、娘や孫たち…
>>続きを読む5000年前、太平洋には海を渡る人々がいた。 彼らは数千年に渡って大海原を攻略し、地球の半分を覆う島々にたどり着いた。 文字が普及する前の時代、彼らは音楽で交流していった――。 …
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