事実に即して描かれた作品だそうです。
ゼロから手作りした気球で国境を越えるとは流石、ものづくり大国のドイツ人。
まるで第二次大戦中のように憲兵の監視下に置かれた閉塞感と、前近代的な旧式の道具に囲まれた古っぽく貧乏な生活。
大人同士の何気ない会話に「(西ドイツから届くTV放送を受信して)『チャーリーズ・エンジェル』を観たい」という下りがあって、東ドイツの外はとっくに近代文明であることが改めて解ります。
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日本も戦後に、東西ドイツや南北朝鮮のように半々に分けて米ソで統治する案があったそうで、なんでかその案がお流れになったことで分断されずに済んだ…という史実があったのを思い出しました。