このレビューはネタバレを含みます
リナが犯人なのは分かったが、動機の説明が不十分。フーダニットだけでは弱い。ホワイダニットも見せて欲しかった。なぜ被害者の髪の毛を赤紫に染めたのか、なぜ頭部を切断したのか、等々。
かなりグラフィックなセックスシーンがあったが、リナ役の女優が「知的なことはセクシーである」を体現するようなルックスなので、あんなに長々とフレディとの絡みを見せる必要はないのでは。
主役の刑事フレディがオランダ人プロファイラーにやたらと敵意を向けるのが気になった。
解剖台の上で開かれた身体、杭に刺された頭部と、グロ描写はかなり精魂込めている。
最後、アルジェント『四匹の蝿』方式で車がトレーラーにぶつかり、リナが首チョンパになる。同乗していたフレディは無事だったような描き方だが、エンドロールの振り返り写真を見ると頭頂部が若干削れている気がした。あまり思い入れのあるキャラではないのでどうでもいいと言えばいいのだが、生死ははっきりさせてほしい(いや、どうせ主役特権で生き残ってるのだとは思うが)。
フレディの友人兼上司のフィンケ役俳優さんが、非常に知的かつソリッドな見た目でよかった。