Ayana

ある船頭の話のAyanaのレビュー・感想・評価

ある船頭の話(2019年製作の映画)
4.2
生と死の循環は船をあちらとこちらに渡す船頭の日々と重なる。
クリストファー・ドイル氏による風光明媚な情景と共存する狂気。
文明は進化し続け便利にはなったかもしれないけれど豊かさを失い自然を破壊する。
私たちは何もかもを持ちすぎているのに、大切なものは何一つ持っていないのではないか。他人に他人の価値なんて測れないし人間は罪深い生き物だ。
アミニズム的な思想や日本独特のスピリチュアル性を纏いつつ、私たちへの問いかけを痛切に感じた。
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