藍色

DUNE/デューン 砂の惑星の藍色のネタバレレビュー・内容・結末

DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

第一部は説明的なところが多いらしいと聞いて楽しめるか心配してたけど全然心配なかった。

ビル6階ぶんに相当する大画面のIMAXで見たので迫力と音響が最高だった。この力の入った映像美はIMAXで見る価値がある…!

ティモシー・シャラメってこんなにイケメンなんだ。ポール役の顔がしみじみと綺麗だなと思った。

DUNE 砂の惑星は原作が有名なSFと聞いて読んでみたくなった。紀元後10000年代が舞台で、惑星を股にかける大帝国が君臨してる…って世界観。なんだけど、皇帝がいて、公爵がいて、裏で政治を操る宗教組織がいて、人々は航海に不可欠なスパイスの産地を巡って争ってる…って世界観はなんだか近世ヨーロッパの香りがして面白い。

アトレイデス家はスペインぽさある…祖父は闘牛で死んでるし。作中で話されてた、英語以外の言語は、この惑星の言葉はこの言葉…みたいなのが割り振られているのかな?

教母が来た時に、ポールとドクター・ユエがこっそり話してた言語は中国語だった。でもフレメン達が話してる言葉は中国語ではない(アラビア語っぽい響きがある)

→後から、フレメンの言語として「チャコブサ語」を作ったって知ってびっくり!設定が凝ってるー!

お母さんがカッコいいキャラしてる!言葉で人を操れるところも武道の心得があるのもかっこいい。手話?ハンドサイン?で会話するのもかっこいい。民族衣装とSFデザインが合わさったような服もオシャレだ。教母の、中世ヨーロッパ修道士っぽさあるベール衣装もいい

側近の戦士と、スパイス採掘の研究者もいいキャラしてた…2人とも死んじゃってショック…

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おおまかなあらすじ理解

砂漠の惑星アラキスではスパイスがとれる。スパイスは惑星間飛行に欠かせない資源である。かつてアラキスはハルコンネン家の領土だったが、皇帝による配置換えの命により、アトレイデス家が治めることになった。

主人公ポールはアトレイデス公爵家の後継ぎ。ときどき未来予知のビジョンや予知夢を見る。母は声で人を支配する力を持っていて、ポールもその力の訓練をしてる。

アトレイデス家がアラキスに行く準備をしてる時に教母が来る。教母は母の師匠であり、政治を裏から操る宗教組織の首領。その組織は長年にわたり「とある計画」を実現するために諸侯の血筋に介入し、「過去と未来をつなぐ精神を持つ者」の誕生を待っている。(ポールがそうなのかも?)

アラキスでは、原住民のフレメンが形だけは歓迎してくれる。フレメンの間には教母の一味が流布させた救世主(外からの声)の伝説があり、ポールが救世主なのかも?と囁かれてる。

父はアラキス統治でスパイスの採掘を確実なものにし、原住民フレメンの力も借りてアトレイデス家を強くしようとしている。

でもアラキスは灼熱の地で、砂の中を這い回る巨大な捕食生物のワームもうろついてて危ない。ハルコンネン家が残したスパイス採掘の機械もボロボロだった。ポールは機械仕掛けの蚊みたいなやつに暗殺されかける。ハルコンネン家は皇帝直属の軍?を借りて、夜に襲撃をかけ、アトレイデス家を根絶やしにする。母とポールだけ生き残る。

皇帝に反逆したポールの名のもとに、惑星間を治める帝国全土に戦の火種が広がる…というビジョンを見る。

ポールは、「皇帝は諸侯の団結を邪魔し、アトレイデス家にやったようにひとつずつ公爵家を潰す気だぞ」と諸侯に話して反乱を促し帝国の弱体化をはかる…または、それが嫌なら帝国の後継ぎとなる皇女と結婚して王位を譲れ、と持ちかけることで生き延びる作戦を立てる。

そのため、まずは砂漠でのたれ死なないためにフレメン達の元へ。

ポールはフレメンの女の子のビジョンを頻繁にみていたが、彼女とついに出会う。ビジョンの中でポールは彼女と恋に落ち最後に殺されるっぽいが未来はどうなるのか…?!

第二部へ!

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恐怖を退ける祈祷がかっこいい

"I must not fear.
Fear is the mind-killer.
Fear is the little-death that brings total obliteration.
I will face my fear.
I will permit it to pass over me and through me.
And when it has gone past, I will turn the inner eye to see its path.
Where the fear has gone there will be nothing. Only I will remain."
藍色

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