薄

在りし日の歌の薄のレビュー・感想・評価

在りし日の歌(2019年製作の映画)
3.0
上映時間3時間超、作中経過時間30年と文字通りの大長編。夫婦の日々をゆっくり、淡々と描くことで夫婦が耐える深い哀しみが心に沁みてくるような作品。

夫婦のお互いに対する愛や他者への思いやりが強いだけにより哀しさが沁み、序盤に見せた幸せな瞬間(ダンスシーン)やラストの穏やかなシーンが輝いて見える。主役夫婦以外の哀しみや苦しみも描かれるので暗く重い映画ではあるけど、だからこそ長い年月でも薄れない愛情や友情が浮かび上がってくるような映画だった。

「蛍の光」という曲の良さも再確認。
薄