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ブードゥーマンのYOKのレビュー・感想・評価

ブードゥーマン(1944年製作の映画)
3.3
はちゃめちゃに久々のレトロ作品。1944年ってバリバリに戦中じゃねえか···!って驚きながらの鑑賞。主演ベラ・ルゴシで歓喜。

映画の最初から行方不明となっている女性が既に3人いたり、誰かに協力してやばい事やってそうな数人がお目見えしたりするので、あらすじ読まなくとも「女性をとっ捕まえてやべぇ事してる映画だな?」ってすぐ理解できると思う。

あらすじ読まないで観た方がもしかしたら何が起きているのかワクワクしながら見れるのかも···と思いつつ、簡単なあらすじをメモメモ。

若くして亡くなってしまった妻の体に生きてる若い女の生気移植して生き返らせたろ!な頭イカれてる博士(ベラ・ルゴシ演)と、ガス欠で困っていたところを助けてもらった新郎予定の男性がメインのSFゾンビ(美女)映画です!

捕まって催眠状態の女性陣と亡くなっている妻(普通に歩く)の女優陣がみな瞬きせずにぼんやりしてるの、すごい。ドライアイの私には絶対にできない芸当だわ。

生命力を移す際の儀式の様子がどうにもおかしくて、術師のメイクや服装で吹き出したし、太鼓?をポンコポコ叩く下男がコミカルだし、お前の役割なんやねんな老女に···と、全然怖い感じなくてお遊戯会だった。なんだこれ。

全体的にシュールでツッコミどころも多かったんだけど、60分程度という短い作品の割にはしっかり楽しめた。ブードゥーの秘術よりも見つめれば催眠できる博士がいちばん凄かったのでは。

結構なことがあったのに己の仕事に結びつけてハッピーエンドにしちゃう新婚夫婦のメンタルの強さとさっぱりした感じに、この夫婦なら超常現象に巻き込まれても生きていけそうやな···って思ったりもした。ハッピーウエディング!
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