このレビューはネタバレを含みます
野木亜紀子さんの脚本、そして主演2人が好きな俳優さんなので、どんな内容になっているのか気になって観てみました。
グリコ・森永事件をもとにした内容で衝撃を受けた。
まだ自分が生まれてもいない時代に起きた事件なので何も知らず、鑑賞後に検索した。
事件内容を全て把握できていないので作品の内容はどこまで本当なのか分からないけど、脅迫テープのために声を使用された当時の子どもたちの心情を考えるだけでも辛い気持ちになる。大人たちの私利私欲のせいで未来ある子どもたちが巻き込まれた形となっているのがあまりにも残酷だった。
曽根さんは大人になってから自分の声が使用されていたことを知るのは怖かっただろうな…と。テープに収録されていた幼い頃の自分の声を聞いた瞬間の目を見張る曽根さんを演じた星野源さんの表情は凄かった。
昔の事件を追う意義に対して悩む阿久津さんの姿は良かったなと思う。曽根さんとの出会いで見出せなかった意義を見つけた阿久津さん素敵でした。
終始靄がかかったような雰囲気を纏った中で事実を追い求める2人の姿が良かった。