「心配だから」という支配。なぜ「心配」になるのか?それは自分たちが信じる価値観や社会では排除すべきだと考える対象になるからだ。
つまりはオレの考えに従わないなら、殺すぞという脅しだ。
保守派の人々は汲々とひとのためだと言いながら、自分達の価値観や自分たちの過去を押しつけてきた。
中国人のゲイがアメリカで代理出産で子どもを産むという本作は極めて鮮烈に価値観の断然を浮き彫りにする。
ただ「言わない」ことで傷つけない(無益な争い)という選択肢は有効だろう。生まれ育った環境や教育によっては「受容」し難いことがあるのは明らかだ。敢えて対立することはないだろう。そのようにして、新しい価値観を次の世代に繋いでいくことはむしろスマートかもしれない。