Banamaru

フリー・ガイのBanamaruのレビュー・感想・評価

フリー・ガイ(2021年製作の映画)
3.0
2008頃のアバターの時はチャット掲示板の普及によりサイバースペース内の自分の分身アバターのことをとことん追求した。2015頃にはSNSを誰もが活用しておりこの頃からSNSがもたらす事件や、さらなる発展の先にはどんな世界が待っているか?というテーマの映画が結構出た。どれも独自の世界観を綺麗に映像化しどれも答え出してはいるが今ひとつ納得できる説得力のある映画はまだない。おそらくそれは今現在においてまだ現実世界の価値が架空世界よりも全然高いからで、架空世界は所詮現実世界よりも劣るとみんなが思っているからだろう。それに対して映画制作側はどうにかして架空世界と現実世界の価値観を同じだと誰もが思える時代ありきで作る。ここに矛盾があり強引正当化する理由をねじ込むからシラケてしまう。いかに自然な理屈をつくるかというチャレンジを今作を含めこの手の全ての映画が挑戦している。今作も見る側に制作側が作った映画の設定を受けいれた上で見て欲しい感が満載。自分はそんな設定持ちたくない。という客がいれば全く意味の無い話を2時間見ることになる。唯一この手の映画で感心したのはシュガーラッシュ2だ。この映画は出来がいい。SNSの構造を上手に表現しており内容もしっかりと考えられている。フリーガイで褒めるところがあれば、ガイの正体をつきとめたシーンかな。
Banamaru

Banamaru