このレビューはネタバレを含みます
主役が東出昌大か。
あれ、金子氏出て来たけど、東出氏は?
東出氏は何役?主演じゃ無いの?金子氏役じゃないの??
と若干パニック。
顔面だけが取り柄の東出昌大が、冴えない顔。(ホントに失礼)
田中圭みたいに見える。
電車男の山田孝之より見事に化けてる。
棒読みしか出来ない東出昌大が、完全に別人に成り切ってる。(ホントに無礼)
どう見ても、挙動不審のオタク。棒読みじゃ無い。
日本アカデミー賞あげても良い。
いっけいさんは好きな俳優さんだけど、役はゲスだった。
とにかく、誰でも良いから捕まえて、経費を裏金プールするって事なのかな。
吹越満の如何わしさとくせ者感。もうちょっと彼の活躍が見たかった。
吉岡秀隆のパートは、あまり良く無かった。
あまり邦画やドラマを見ないせいで、知らない俳優が多かった。
全体的に薄く広くと言う切り取り方。ちょっと冗長で、感情が溢れるまでには集中出来なかった。
事件の流れ全体を追うのでは無く、法廷シーンに絞るとか、逆に法廷シーンを省くとか。吉岡パートバッサリとか。
話の軸がボヤけてしまうのは勿体無い。
一審で有罪の所は描いて、最高裁で無罪は描かない。
何を描きたいのか見えて来ない。
金子勇と言う人の魅力は充分に伝わった。
単純で良い奴。天才肌。
何で周りに人が集まらないんだろうか。
ここからは、映画に関係無い独り言。
予告で見た時に、これは見なければと使命感が湧いた。
何故なら、当時私はWinnyの世話になっていたからだ。
と言っても、犯罪者では無い。
アップロードはダメだけど、ダウンロードは仕方ない。そう言う時代だった。
アップロードする知識は無かった。知り合いにセッティングしてもらったら、後はネットサーフィン感覚で簡単に動画が手に入った。
そのお陰で、パソコンはバカ売れ。
10万程度の初期投資のみで、あらゆる物が手に入った。
写真集、ゲーム、アニメ、漫画、映画、スポーツ、エロ動画。
帰宅すると無数のファイルが落ちている。
楽しい時代だった。
面白い作品を作った人が、正当に報酬をもらうべき。そうしないと誰も作らない。
一方で、この世に数多ある映画や書籍。ピン切りだが、面白い物だけをピックアップしたとしても、一生掛かっても見切れ無い。
一年でどれだけ生み出される事か。
自分が生まれる前、これから生まれる物。
膨大な数の面白コンテンツは、そのほとんどが見て貰えないと言う事実。
折角、良い物なのに見ないなんて勿体無い。
でも、全部に金払ってたら破産してしまう。
ある意味、作品群に光を当てて、下支えしたとも言えるのでは無いか。